びわ湖沿岸の内湖は、砂州などで隔てられた水域で、びわ湖とは細い水路などで繋がっています。内湖は、びわ湖に流入する水量の調整や水質の浄化、在来魚の産卵等生息の場所や水鳥の渡りの中継地等として重要な役割があることが見直されています。
私たちは、改めてこの内湖の現状や周辺環境、歴史などに興味をもち、地元の図書館などでの調べや現地に赴き調査を進めてきました。
皆さんが内湖について少しでも興味をもっていただければ幸いです。
内湖は明治以前には40以上ありましたが、現在ではその数が少なくなっています。
食糧増産などの理由で干拓が進んだことによります。水深が比較的浅く、また塩分が無いためそのまま農作物の作付けができるなどの利点があったことがあげられます。
調査を行った内湖は、2013年に滋賀県が策定した「内湖再生全体ビジョン」にあげられた「琵琶湖周辺の主な内湖」から、湖岸道路などで新しくできた新規内湖を除き、「既存内湖23」および「消失内湖16」の計39か所の内湖を今回の調査対象としています。